Q.9 核医学治療はどのような流れで実施されるのですか?

 治療前に特別なことをする必要はありません。ただし、放射性医薬品が治療したい病変に充分に集まるように、注意が必要となることもあります。例えば、甲状腺機能亢進症や甲状腺がん治療をする場合は、事前にヨウ素を摂取しないように、食事内容に気をつける必要があります。

 使用する放射性医薬品の有効期間が短いため、約束した治療日時は必ず守ってください。
 放射性医薬品の投与を数回繰り返して治療を行う核医学治療や、投与後一定期間入院する必要がある核医学治療もあります。

 一部の核医学治療は、放射性医薬品が投与された後、一定期間の入院が必要です。
 この入院は、主に、家族や一般の方々に対して、患者さんに投与された放射性医薬品から出る放射線による不要な被ばくを避けることを目的としています。
 ただし、投与した放射性医薬品が一定量以下の場合や、投与後に患者さんから出てくる放射線量が少ない場合は、家族や一般の方々の被ばくは非常に小さいため、外来で投与後にそのまま帰宅できる核医学治療もあります。