Q.10 副作用や被ばくの心配はないのですか?
核医学治療に利用される放射性医薬品は、投与後速やかに治療部位に集まるとともに、治療部位に集まらなかった放射性医薬品の多くは尿や糞便などによってからだの外に排出されていきます。
治療部位に集まった放射性医薬品から一定の間、放射線が放出されて病変部位に対して治療の効果が持続します。
一方、正常組織にもわずかに放射線があたります。特に、放射線に感度が高い骨髄などは影響を受けやすく、血液を作る能力にわずかに影響が生じることがありますが、症状に繋がることはほとんどありません。腸や唾液腺への影響として、吐き気や唾液腺痛などの症状が一時的にでることがあります。
核医学治療を受けられた後、気分が悪くなったなどの症状がでた場合には、速やかに、医師に伝えてください。医師が適切に対処します。甲状腺機能亢進症の治療の後は、ホルモン値が安定になるまで体調不良になることがありますので、担当医とご相談ください。